人を一つの風船に例えてみましょう。色とりどりの弾むように浮かぶ艶やかな風船。

ミドリの人、オレンジの人、ミズイロの人。それぞれに個性があります。
自身がミドリ色の風船で生まれてきたのに、自分より大きな赤色の風船に出逢うと、赤色の真似を
してみたり、時にはオレンジ色になってみたり、要は自分以外の誰かや何か、または背負った役割を
演じ続けてしまうことにより、自身が何者なのかがわからなくなってしまう状態をカメレオンシンドロームといいます。このようなカメレオンシンドロームを長年続けていると、生きがいや充実感を日々の生活のなかで、感じられなくなっていきます。ここで、ストレスが発生し始めます。

ストレスとはラテン語で『狭い』『きつい』『窮屈な』状態を表す言葉です。

・環境的ストレス・肉体的ストレス・対人的ストレス・精神的ストレス・社会的ストレス・栄養的ストレス等

ストレスは様々なジャンルに分類されているのですが、実はこれらをストレッサーといいます。(ストレス因子)

例えば突然冬の屋外に薄着で飛び出すと、環境的外圧(温度変化)が生じます。
すると肉体的ストレスとして、『寒い!』というストレッサー(ストレス因子)が発生します。その『寒い!』というストレッサーはあなたの風船を外から押しつぶそうとする外圧を示します。 そのストレッサー(因子)に反発して、内側から跳ね返そうとする内圧のことをストレスといいます。
これらは、痛みや不快感として、あなたの肉体や感情、思考状態、生活環境に様々な影響を与えます。

ある日、母親が子供に『勉強しなさい!』という一言を発します。(ストレッサー外圧)
すると、子どもはその外圧に反発(精神的ストレス)を発動し、そのストレッサーを跳ね返す行動に出ます。

・勉強する・期待に応えようとする・そのお蔭で志望校に合格する!

など、そのストレッサーが良い影響を人生に及ぼした時、それはユーストレス(良いストレス)となり、ますます風船は屈強かつ弾む状態に成長します。(運動して10km走れるようになった。恋人ができたなど)
しかし、・勉強しない・目的が見い出せない・やる気がでない(母親の圧力を跳ね返せなかった場合)
勉強が嫌いになる。劣等感を感じる。意欲が失せる。という現象が起きます。これをディストレス(悪いストレス)と呼びます。

もし、この母親が、小学校、中学校、高校と長年に渡り、子供を『勉強しなさい』『ちゃんとしなさい』とコントロールを続けると、その子の風船は母親がそばにいなくても、風船の弾性は回復せず、歪んだ形になります。これをトラウマと呼びます。

そして、人はトラウマを受けるとペルソナ(自己偽る仮面)を形成しはじめ、自分以外の誰かや、何かを演じ始めます。そう、カメレオンのように。そのような退避行動が舵をとりはじめると、その方の人生には機能不全が生じ始めます。
この症例を治すには、なるべく早く、長期持続的なストレッサー(因子)を外し、本来あるべきカラーと弾性に富む、艶やかな風船に戻すべく、ふんだんな休息と、錘を外すトリートメントが必要となるでしょう。

良いストレスは自身を成長させ、人生を謳歌させ、悪いストレスは自身を停滞させ、人生を演じ始めてしまいます。そのようなディストレス(悪いストレス)を幼少期、少年少女期、思春期、青春期など、比較的早い段階から受け続けると、痛みを伴う症状が発症します。

この3つの症状が発症すると、人生にパターン化して繰り返し生じる問題が発生し始めます。